「だから工事はやめられない!」第671回サルシカ隊がいく

投稿日: 2018年04月09日(月)09:00


写真/フォトグラファー加納

2日間におよぶ大門V計画のファイナル工事。
初日の午後。

工事参加者のテンションはどんどんあがっていた。
妙に楽しい。
何をしていても笑える。
あの「文化祭ハイ」というやつだろうか。
ひとつの目標に向かってみんなで突き進んでいると、ワクワクそわそわして仕方ないのだ。

壁剥がし、塗装を終えた2階は、いよいよ畳はがしへ。
壁土とペンキで汚れまくった畳をすべて取り払ってしまう。

畳の下から出てきたのは昭和の新聞。

蚊取り線香の広告。
このプロレスラーみたことある。
でも誰だか思い出せない(笑)。

床には、畳の代わりに板を貼る。
下地づくり。

キャンプバー・ランタンでもやった作業なので、早い早い。

三澤さんは押入れ部分の床づくり。
人が入っても重さにたえられる床にする。
ここもベトナム雑貨を展示するスペースになる予定。

1階では厨房機器の搬入が続いていた。
巨大食洗機も入る。

「あの〜、この食洗機は動力だけどいいんですか?」

設備のプロであるベターハウジングの佐野さんが真面目な顔で言う。
店は家庭用電源の100V。
この食洗機は3線の200Vであった。

「えっ・・・・・」

目を見開いたのは、ネットで探しまくって購入したモルタンであった。

「おい、ウソだろ!」

声を荒げたのは、重い食洗機を担ぎ上げてカウンターを越えようとしていた男たち。

「おい、どーすんだよ、運んじゃったよ」
「戻すのかよ、そのまま置くのかよ」
「おいモルタン、どーすんだよどーすんだよ」

殺伐とした空気が流れる(笑)。

※この食洗機については翌日まで一転ニ転することになる。

冷凍ストッカーも運び込む。
こいつでも大問題が。

「ああああああ〜」
「うそ〜」

大きな悲鳴があがったが、もうここでは理由を書かない(笑)。

床張り作業。
サルシカ名物、横並び一斉作業。

ものの5分で床を張ってしまった。
隊長のわたくしが言うのもなんだが、「恐るべしサルシカ!」である(笑)。

3時のおやつの時間を過ぎて・・・。
ベトカフェの対面のフリースペースでは、夜の宴会準備が進められていた。
これは隊長であるわたくし奥田の大切な任務である。

たまたまやってきた津ぎょうざ小学校の原田さんと娘さんに手伝ってもらう。

「さあ、ビールを冷蔵庫に入れるんだよ。
お父さんも飲むからちゃんと冷やしておかないとね〜」

自分が飲むために娘を使うトンデモナイ父である(笑)。

ごらんあれ!!
このビールの数を!!

ベトナムビールと日本のビールの競演!
これぞベトナムと日本の国交である!

錦のブリ祭りに参加していたリンちゃんがお土産を持ってきてくれる。

「待ってたブリー!」
「ごめん、ブリはもう売り切れだった〜」
「ええ〜」
「だから殻付き牡蠣買ってきた〜」
「きゃ〜〜、ありがと〜」

この日は夜も別件があって参加できないとのことで、リンちゃんはポールダンスをして帰っていく。
なんでやねん。

牡蠣が来たら焼かねばならぬ。
中谷の父ちゃんがどこからか七輪を出してくる。

「なんでだろうなあ、七輪も炭も、なぜか網まであるよ〜、不思議だなあ」

それは「大門まちなかバーベキュー」のセットだよ。

ベトナムのお店は1階も2階も本日の作業が終わりつつあった。

「まだかな〜まだかな〜」

中谷の父ちゃんはいち早くベトカフェのカウンターに陣取り、クレアの作業の邪魔をしている。
そう!
この日、なんとベトナムカフェ「アンコムチュア」のプレオープンなのだ。
だからみんな急いでいたのだ。

厨房機器を放り込み、接続し、すぐさまそれを使ってフォーをつくるのだ!!!
次回、そのフォーで事件が起きる!!